レベッカ 1回目・2018年12月22日(土)昼
劇場:シアター・ドラマシティ。
キャスト組み合わせ:涼風/大塚。
1幕80分、休憩20分、2幕70分。
レ~ベ~ッカ~~、というフレーズが物凄く耳に残ります。
といってもこの作品、レベッカは登場しません。
(肖像画はありますが、顔は隠されています。)
この旋律が耳に残るつくりで、屋敷を支配する絶対的な存在というのがよくわかる表現。
これを歌うのは、レベッカが結婚する前から仕え、結婚にもついてきて家政婦頭となったダンヴァース夫人。
彼女への心酔が異様なほど。衣裳も暗いし、とにかく怖い。
今回、最後列だったのですが、太い低音がまっすぐ届く涼風さん、怖すぎます。(褒めてます)
すさまじい圧力で劇場全体を満たします。
「わたし」は日本版オリジナルキャストの大塚さん。
ちょっと声がお疲れなのか?かすれ気味で残念。
ダンヴァース夫人に追いつめられるシーン、夫人より声が弱くて当然なのですが、ほぼ聴こえなかった・・・。
山口さんの紳士らしさ、石川禅さんの実直な親友らしさ、吉野さんの妖しさ
安心して観ていられます。
吉野さん、奇抜な衣装の印象があるのですが、普通のスーツでも十分妖しかったです。
怖いんですが、マキシムの姉夫婦(出雲さん&KENTAROさん)やアメリカ・マダムの森クミさんがなごませてくれます。
ですが、やっぱり怖い。
炎の中の高笑いといったら・・・。
明るく、楽しく、ハッピーとは全く違います。
ストーリーも面白いです。
レベッカの死因が明らかになり、レベッカが何を思ってどう行動してそれがどう作用してそこに至ったのか、展開に目が離せません。
けっこう好みでした。