レ・ミゼラブル2017年10月8日昼(中日劇場)

レ・ミゼラブル2017(6回目)観てきました。


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初の中日劇場 

http://www.chunichi-theatre.com/index.html

舞台が近いのが良いです。オーケストラピットと客席の間が普通の座席同士の幅ぐらいしかない。奥行も狭いのでしょうか、エポニーヌがオンマイオウンを歌った後、バリケードに向かうところでは、バリケードが舞台奥から出てくると数歩後ずさる感じになりました。15列目でもオフマイクの声も少し聞こえてくる。

ホワイエは狭いですが、劇場外にテーブルとイスがたくさんあります。お弁当や菓子、飲み物も種類が豊富。開演前と幕間では座席内でも飲食可なので、食べる場所に困りません。名古屋土産まで売ってます。遠征の人も便利かも。地下鉄13番出口からすぐで多少の雨なら大丈夫ですし、土地勘のない人でも行きやすいです。

 


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さて、キャストごと。日にちがたって曖昧ですし、アンサンブルさんまで覚えきれてないですが。

吉原バルジャン。(今期4回目)野獣なのに、歌は繊細な上に圧巻の声量。それが成り立つところが素晴らしい。大阪で観た時と違ったところ、バリケード陥落後、皆が亡くなっているのを見て、うめく。エピローグ、歌にならない箇所があり、死期が迫っているのを感じて、グッときます。

岸ジャベ。(今期3回目)俺こそ正義な感じが良い。♪自殺「心が乱れる~」からが特に素晴らしい。♪独白と同じ高さ?

知念ファンテ。(今期2回目)昔のキンキン声が随分落ち着いて、聴きやすい。情が深いファンテーヌ。演技が好きです。♪夢破れて、ロケットを取り出して大切に扱うのが良い。逮捕をバルジャンに救われる時、「工場から追い出させたのは、あなた!」とバルジャンの顔しっかり指さすところが痛い。

ふうかエポ。(今期初)細いっ。新井隆広さんの漫画のエポニーヌみたい。

https://booklive.jp/product/index/title_id/245057/vol_no/001

動きが好き。左腕、モンパルナスに握られると後で思いっきり何度も払う。マリウスに握られるとそっと大切に触れる。マリウス見つけると、身なり整える際、スカートで顔まで拭く。ジャンプしながらのマリウスの背中タッチ。コゼットとマリウスの出会いを見た後、自分の服をじっと見る。♪プリュメ街、マリウスとくるくる回るところ、めっちゃ笑顔。だけどマリウスに投げ出されて立ち尽くす切なさ。内藤マリとのほわほわお花畑感ぴったり。♪恵みの雨、マリの中で一番小柄な印象の内藤マリの腕の中でも小さくて、今にも消え入りそう。マリウスの左腕を掴んで体を起こそうとして起こしきれずに支えてもらう。エピローグ、バルジャンに笑顔。

歌声はデスノートの時と比べてミュージカルよりな発声。♪オン・マイ・オウン「縁などなーい!」など所々で、おぉと思わせてくれます。でも、デスノートの時のヒリヒリした感じがすごかったので、所々ではなく、もっと歌えるはず。実際、♪ワン・デイ・モアで歌声しっかり響いてましたし。2019年もぜひ出て、さらに深めてほしい。

エポのバイトは上手が多いのかな。農場上手前側、工場も上手から2番目ぐらい、♪ラブリィ・レディは上手上階。カーテンコール、コートの裾を持って後ずさったり、スペースがなかったら後ろにぴょんぴょん跳ねる。前にマダムテナが来ると見えなくなり、後ろからひょこっと顔を出す。どれも可愛い。

内藤マリ。(今期4回目)SNSで言われているように、浮かれポンチ感が半端ない。「誰が導くか」大阪より歌が上手くなっている??♪プリュメ街、エポと軽快にくるくる回りながらもエポを投げ出し、その流れのまま「僕は飛ぶよ~」でジャンプしてくるっと回る。マリオジャンプというよりは昇竜拳に見える。あ、マリオの方が可愛いか。♪心は愛にあふれて、「眩しいよ」コゼットとのハーモニーで空に舞い上がりそう。バルジャンの告白、「あの子の為には隠し通さねば」でようやく気付くところが面白い。

清水コゼ。(今期2回目)一挙手一投足が良いです。歌声も素晴らしい。エピローグ、バルジャンが亡くなった後、手紙を読んで握りしめて、大阪で観た前回は「パパ、ありがとう」と言ってましたが、今回は「パパ」としか言っていない。それがむしろ、良かったです。感謝だけではなくて、深い愛情、希望、未来まで感じさせてくれます。

KENTAROテナ。(今期3回目)相変わらず、怖いテナ。小物感があまりない。テナ妻がいなくても、結婚式に行けるぐらいのし上がってそう。

ほのかテナ妻。(今期初)宿屋のテーブル重そう。所々に細かい笑いを入れつつ、歌声もドスをきかせて頑張ってる感じ。テナの尻を叩いて操ってる感はない。決して下手ではなくて、他のテナ妻がすご過ぎるだけ。30周年にこの方がいるのが嬉しい。

上山アンジョ。(今期2回目)熱さはありながらも、落ち着いているアンジョルラス。もうちょっと冷静に立ち回って革命できそうな気がする。2015公演からの続投で安定している。

 大西ガブ。(今期初)全体的には良いです。「黙れー」の熱が弱いなど、ちょっと棒読み調になってしまった所があったのが残念。歌声はぴったり。

 

なんだかんだで、プリンシパルは東京のみだった橋本テナ以外観れて満足。

残すはあと1回。

今回はお初のふうかエポに注目していたので、ラストは改めて全体を観たいな。

 

 <キャスト>(敬称略)

ジャン・バルジャン 吉原光夫

ジャベール 岸祐二

ファンテーヌ 知念里奈

エポニーヌ 唯月ふうか

マリウス 内藤大希

コゼット 清水彩花

テナルディエ KENTARO

マダム・テナルディエ 鈴木ほのか

アンジョルラス 上山竜治

ガブローシュ 大西統眞

リトル・コゼット 山崎瑠奈

リトル・エポニーヌ 井手柚花

司教 中西勝之

工場長 伊藤俊彦

バマタボア 宇部洋之

グランテール 丹宗立峰

フイイ 金子大介

コンブフェール 鎌田誠樹

クールフェラック 持木悠

ジョリ 川島大典

プルベール 立崇なおと

レーグル 深堀景介

バベ 藤田光之

ブリジョン 松村曜生

クラクスー 石飛幸治

モンパルナス 大津裕哉

ファクトリーガール 伊藤美咲

買入屋 廣野有紀

かつら屋 桑原麻希

マダム 柳本奈都子

宿屋の女房 三森千愛

カフェオーナーの妻 篠崎未伶雅

病気の娼婦 石田佳名子

鳩 木南清香

あばずれ 華花

若い娼婦 五條まりな

指揮 若林裕治